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占いに良い思い出が無いという方のお話

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占いに良い思い出が無いという方のお話

小学校六年生の頃、両親とスーパーへ買い物に来ていたときに、手相を見てもらったことがある。

ちょうどエレベーターの前で、白い布をかぶせた台の上に大きなルーペを置いて座っているおばさんがいたのだ。

しばらくじっと見ていると、おばさんは優しげな微笑みでこちらを見て、ゆっくりと手招きをした。

その手に導かれるように引き寄せられた……わけではないのだが、何となく近づいてみた。

おばさんは「お買い物疲れたでしょう。ここに腰かけて」と、まるで近所に住んでいるおばさんのような口調で、私を座らせた。

そして、頼んでもいないのに「左手のひらを見せて」と言って、勝手に手相占いを始めた。

私は断るスキもなく、私の手のひらに向けるおばさんの真剣な眼差しを凝視していた。

「あなた、好きな人はいる?」とおばさんは聞いてきた。

私は「いません」と静かに答えた。

おばさんはニコニコしながら「あなたのことを好きな男の子が3人もいる!」と言った。

私は心の中で「いません」と答えた。

さらに、「あなたはおそらくハタチで結婚するわね」と、いいスイカを見極めている主婦のような顔で断言した。

そして十数年が経った。

おばさん、私二十代半ばになりましたけど、未だに独身どころか彼氏もいませんよ。

占いなんてチキショウと思っている。

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